【書評】シェアライフ 新しい社会の新しい生き方
シェアライフという聞きなれない言葉で思わず本を購入しました。
特に日本においては他の人が使用した物、事について使いたくない、という考えが老年層を中心に多いと思いますが、僕自身、シェアという考えに全然抵抗がなくむしろ生活コストが削減できるということで、ここ数年は抵抗なく使っていると思います。
特に旅行先の宿泊所が高い時はエアビーを使って安い宿を探しますし、車を乗るときは目的地までは電車で行き、目的地最寄りに着いたら車をカーシェアーで利用します。
普段からシェアライフは馴染み深いためこの本を読んでみようと思いました。
個人中心の時代の到来
”シェアライフによって所有する人、利用する人との間にコミュニティが生まれ会社などの組織に所属しなくても社会とコミュニティを築くことができる、と言っています。”
昭和の時代は会社に所属していないと社会との関係を築くことは困難でしたが、現在では派遣社員、フリーランス、副業などさまざまな働き方があるので(実際会社員をやらずにそれで収入を得ている人たちがいる)個人のやる気次第で社会と関係を構築することができると思います。
そういえば、うちの会社もそうですが社員旅行とか社内運動会とかどの会社もやらなくなってしまったなぁ。やっているのは社内での飲み会くらいしかない。その飲み会は僕的には苦痛でしかないわけですが。
シェアで「働き方」が変わる
”収入や肩書き、人間関係ややりがいなどの依存先を複数にばらしたことで、「もし何が起きても、そこいしがみつかなくていい」という安心感と自由を得られたことです。”
著者はクラウドワークスで働いていた経験もあり、副業が当たり前の環境で働いていたということが前提条件になっています。
では一般の会社員は何から始めればいいか、という問いですが僕的には自分の興味のある分野をどんどん発信することから始めればいいと思っています。
自分の話で申し訳ないですが、僕は最初情報を発信したいことはたくさんあるのに、文章を書くことが苦手でなかなかブログを始めることができませんでした。しかし、書いているうちに文章の書き方、見せ方などを良くすることができるようになりました。
現在では会社員というある程度時間的制約がある中で100記事以上書いていて、300記事以上は書こうと思っています。
国が推奨する副業解禁は我々会社員にとって、働き方のリスク分散するいい機会です。会社の収入が少なくなる中で個人で稼ぐ時代は今後の生き方で大事になっていくと思います。
シェアライフは「信頼」で成り立つ
”「お金や社会ステータスをもっている人」よりも、「より多くの個人から信頼を獲得している人」の方が有利になるのです。”
”あらゆるものがシェアプラットフォーム上でやり取りできる今、この第三の信頼を正しく理解し、プラットフォーム上での「信頼」を築くスキルが必要になってきます。”
お金=信頼ということをよく言われていますが、最近では評価という言葉に書き換えてもいいかも知れません。
クラウドワークスで高評価を得ること、メルカリ取引で「良い」評価がもらえること、ユーチューブチャンネルでチャンネル登録、「いいね」評価をもらえることなど、これらすべては信頼が高いユーザーの証であり、ネットビジネスをやっていく上では大事な要素になっています。
中国ではこういった信用評価で住宅ローンが高優遇で借りられたり、使用できたりするジーマクレジットなる経済網をすでに整備しているとの事です。(監視社会で逆に自由なんてないと思いますが)
カーシェアービジネスにこの「いいね」評価がないのが残念ですが、これにも取り入れた方がいいと思います。
時代の流れが変わり、こういったシェアすること自体にまだまだ抵抗のある人はまだいると思いますが、都会を中心にこの流れは今後もっと加速していくと思います。
まずは一つでもこれだったら抵抗なくできる、と思えるシェアビジネスをしているプラットフォームを使ってみると意外に使いやすいと思えることに気づくと思うはずなので活用してみることが大事でしょう。