【書評】凡人起業
凡人起業 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。
- 作者: 小原聖誉
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ニッチ産業でアイデアを作り、軌道に乗せたら大手企業に自分の会社をバイアウトせよ。
一言で言うとノーリスクで凡人でも起業はできるので早めに動き成果を上げろ、ということを行っていました。
凡人起業で必要なスキルは全部で12個
この中で僕が難しいな、と思ったのは「今いる会社の社長に起業の相談をする」ということです。ある程度小規模の会社だとそれが可能かもしれませんが、ある程度でかい企業だと社長と話をすることも時間を要することになるので、もし起業をしたいのであれば、中小企業に転職してそれからそこの社長に起業の相談をする、という形になりそうです。
またこの中で今の自分ならできそうなものは「毎日継続できる、レベルの低いことをする」と「毎日継続せざるを得ない養成ギブスをはめる」です。
ブログで自分の得意分野の知識を情報発信したり、ツイッターで考えていることなどをつぶやいたりすることは通勤時間中にできると思うから習慣化はすぐにできるでしょう。
「スマホ×何か」がビジネスのヒントになる
世の中の人が自分の時間をこんだけ費やして情報を入手しているのはスマホぐらいでしょう。
今まではスマホの用途としては主にゲームでした。しかしこれからは生活に密着したスマホが使われるようになるでしょう。
具体的にはペイ、投資、住宅などです。今後は介護、交通機関、災害対策、農業などにもスマホは活用されてくると思います。そこでいかに先行でスタートアップ起業ができるか、それが凡人に勝算のある起業だと思います。
凡人のあなたが今後取るべき戦略
この著者も言っているようにスマホが今後もビジネスを展開するのに有効だ、と言っていることからスマホに関する知識をこれでもか、ってくらい知識を吸収しましょう。
その上でプログラミング開発するもよし、自分がやりたいビジネスビジョンを創造して有望な人材とタイアップして起業するもよし、なんでもありかと思います。
ただ海外でもスマホ開発はみんなこぞってやっていることからライバルは多数いると考えられますので、自分ならではの個性ある発想をしたほうがいいです。
日本で問題になっていて海外ではさほど問題になっていないもの、に着目してビジネスを考えてみると面白いかもしれません。
・少子高齢化問題 → 介護、経済、農業などの知識
・増税問題 → 節約、節税などの知識
・台風、地震などの自然災害問題 → 防災、避難マニュアル、停電などの知識
上記は海外ではさほど問題になっていませんが、日本においてはこれから大問題になるテーマです。これをスマホの力で一つでも解決できればビジネスチャンスがあるのではと思います。
終わりに
凡人と書いてある割にはなかなか内容のある濃い本でした。
この方はゲームで本業を成功させた人ですが起業をするにあたって、自分の好きなことを起業するよりも社会が必要としているテーマ、不都合なことをピックアップしてそれを解決するだけのツールを作ったほうが成功するかもしれないと思いました。