【書評】働き方2.0VS4.0
この本を読むきっかけとなったのは橘玲さんの本が比較的読みやすく自分の知りたいジャンルと合致していることと、最近の会社での働き方に疑問符を付けざるを得ないほど働き、ライフワークバランスが崩壊した働き方になっていたことで今後の働き方について考えたいと思ったためです。
今どんな働き方をしているのか
僕は今の会社でバックオフィスワーカーとして働いています。この本によればいつ派遣社員に変わってもおかしくない働き方をしていて、今から10年後には確実に存在しなくなるであろう職種ということになります。(いわゆる総務・経理職)
日本の大手企業を中心に派遣社員化の波を受けていて僕の会社も例外なく派遣社員化されています。
その中で「副業」して収入を一定割合稼ぐ、という手もありそうですが派遣社員を雇えない、それでいてニッチビジネスを展開している中小企業へ敢えて転職する、という方法でもよいのではないだろうか、という考えが最近あります。
副業というサイドビジネスを行うことによって本業の収入が高いところに転職するというメリットはなくなりました。(むしろ所得税が多くなるので取り分は減っていくと思われる)常識にとらわれすぎてしまうと逆に社会の流れが読めなくなるのではと思います。
自分の年齢を意識した働き方を
早いもので僕は今年40歳になります。
若い人のように仕事で無茶をするような年齢ではなくなりました。体と心をよく見つめなおして今後も働き続けられそうならば今の会社で働けばいいし、70歳まで働くビジョンが描けないのであれば見切りをつけて転職活動をしておく時期と言えます。
こちらの本には50歳になってはじめて働き始めて5000万稼いだ方もいらっしゃるので、将来を見据えた働き方にシフトするのもありなのではと考えています。
また本業でそれほど収入を伸ばすことができない日本企業は一つの組織にフルタイムで働くよりも、自分のビジネススキルを伸ばしてスモールビジネスを複数個手掛けた方が圧倒的に手取り年収が増えることが分かるため、自分の時間が取れるところに転職したほうがいいと思いました。
好きなことで収入を得る、の意味
またこの本は好きなことで収入を得る、の意味についても掘り下げられていて、そこにあるのはただ単に大金持ちになるから働くのではなく、「人的資本を長く運用する」ことができるからだと言います。
できれば趣味も兼ねた仕事生活を送ることが理想なのですが、好きなことは何ですか、と訊かれてすぐに答えられる人はいいですが、そうではない人は1回好きなことを紙に書きだしてみてそれをビジネス展開している会社に転職すればいいでしょう。
間違ってもユーチューバーは大金持ちになれる可能性があるからなるのではなく、ユーチューバーの人は動画を撮るネタがあって動画を撮り、編集してネット上にアップすることが楽しいからやっている事実を忘れないでほしいです。
心の病(うつ病)について
うつ病になるのはやりたくもない仕事を延々とやっていることに耐えられなくなって、心がマヒ状態になることをいいます。
人間には適正がありつまらない仕事については自分からはしなくなるため、必然的に離職率も高くなります。僕も部署も人気のない部署であり、常に人が辞めてしまうので面白い人にとってはいいのでしょうが、つまらないと1回でも感じたらとっとと他の仕事をしたり、自分でやったほうがのちの人生を楽に暮らすことができます。
こういった本をたくさん読んでいるのは僕の所属している部署の業務内容にあまり好きになれていないことが原因です。クリエイティブではないし、現場がミスをした稟議書を現場に代わりこちらで書いていて何回も作り直しをしている部署でもあります。
業界的にも斜陽産業になりそうなので勢いのある業界に移った方がいいのかもしれません。