【書評】しょぼい起業で生きていく
YouTuberのえらいてんちょうさんの著書を読んでみました。
これはがっつり起業の話ではなく、ゆるーい感じの起業の話でサラリーマンをやりたくない人のための起業の話です。しかもこれをやりたい、という事業計画をしっかり考えたものではなくとりあえずサラリーマンの適性がないから起業しておこう、みたいな感じのものです。しかし働く事をやらないからニートとは言わないで、自分のやりたいことはどんどんしたほうがよいということを伝えています。
サラリーマンをやっている人間からすると正直サラリーマンではない人の考え方はとてもうらやましいです。一番大きいのは自由な時間がたくさんあることでしょう。僕は今年一年読書をする習慣ができてから、仕事以外の知識がとても増えた関係で仕事以外でやりたいことがとても多くなりました。知識が増えると選択肢が増えるって本当なんですね。同時に仕事しかしていない人間は仕事で成果を出すことしか考えていないため、ほかに選択肢がなくなってしまうんだと思っています。
だから自発的に知識を吸収していろいろなことにチャレンジしたいと思えるようになるのでしょう。日本の企業ってなんでどの業種も職種も週5日働かなければならないのでしょうね。例えば週3日とかで残りの時間を休日にすれば違うスキルを生かした副業も可能ですし、また週5日働くにしても残業をほぼしない仕事環境だったら副業ができると思います。
書評に戻ってしょぼい起業の流行らせかたも書いてありました。
昔だと情報媒体が新聞、テレビ、雑誌ぐらいしかなかったため、必然的に大企業が売り上げが伸びているいい会社で世間は認識されているとのことですが、今は情報社会でテレビ、新聞はオワコンであり、ネット、SNSから得られる情報でその事業を流行らせることの方が圧倒的に集客できるということでした。今後は活字離れが顕著になって動画で情報を流すことがメインになってきます。(ユーチューブなど)だから起業をする人はその変化に対応したアプローチをした方がよいということでした。
ごく一般のサラリーマンなどよりかはよほどこういう人の方がよく考えられていると思います。サラリーマンをやっていて確かに勉強になったり、成長できたりすることはあるのですが、その成長が企業組織のための成長であり、僕個人の成長ではないため、将来を考えたときにどうしても面白味に欠けるというか、充実しない感じになります。
サラリーマンをやめなくても良いので、思い切ってキャリアチェンジしたりだとか、あるいは、チャンスがあれば別業種でこういった変化できることがあればもっと成長できるとは思うのでしょうが、それは個人がどれだけほかのことを考えられるチャンスを作るかにかかっていると思います。
若干27歳の若い方の本ですが思ったよりも学べる点が多い本でした。