2018年を振り返る 心に残った本セレクション
2018年の年頭に自分自身に課した目標で「今年は死ぬほど本を読んで知識、教養を上げる」ということを掲げました。結果としては年間で100冊程度良書を読んだとは思うけど、忙しいサラリーマンを言い訳にして無駄に過ごしてしまった時間もたくさんあったように思いました。
今回はそんな僕がいつも本に触れた生活をしている中でのいい意味で影響を受けた本を何冊か紹介しようと思います。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/29
- メディア: Kindle版
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去年の終わりから今年の初めにかけて仮想通貨ブームが世の中を斡旋していた時にこの本は販売されました。実は最初はそんなに書店(丸善丸の内本店)は注目していなかったので、見逃していましたが立ち読みをしていましたが作者の仮想通貨の分かりやすい説明と、今後の通貨価値の崩壊、新しい価値基準(タイムバンク)などが書かれていてこれからを生きる人間としては見逃すことができない内容がとても分かりやすく書かれていたので、即購入しました。
後にツイッターでバズり、メルカリなどで高額取引されて若者を中心に一大仮想通貨ブームとなりましたが、コインチェックのネム流出事件(ハッカーによってコインチェックが管理していた仮想通貨預り金60億円が流出)が1月に起こったことがきっかけで仮想通貨バブルの崩壊と多くの人が資産を失ってしまいました。やはり通貨は信用のあるところで運用すべきと痛感させられた事件でした。
SHOE DOG(シュードック)
ナイキという靴を作ったきっかけ、日本企業との密接な関わり合い、自分の息子に対する親としての愛情などナイキ創業者のフィル・ナイトが500ページ以上にもなる渾身の自叙伝です。オニツカタイガーがナイキを裏切り、日商岩井がナイキを救ったとナイキシューズが日本と関わりが深いこと、さらに2人息子の内の1人が海底を潜水して耳抜きができなくなってしまった事故のために、最愛の息子を亡くした時のフィル・ナイトの心の叫びは息子がいない僕でもとても共感できました。
近い未来にこの本を元に映画でも作成してくれないかなと思っているほど、良書です。この本を読んでナイキのファンになった人間はたくさんいるのではないでしょうか。
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
AI(人工知能)革命が今後5年後以内にも日本社会の職業を脅かすと言われている中で、現在の学生は日本語を理解することができない、という学会論文を元にさまざまな考察や問題提起をしています。
この話は僕も他人事と捉えることができなく、現在の仕事では経理を行っていますがオックスフォード大学のオズボーン博士の研究によると、経理、会計職は今後AIによって自動化されてしまい、将来は消えゆく職業になっているからです。
人間にしかできない仕事、自動化されない仕事について真剣に考えるきっかけを作ってくれた本でした。(この本を読んだ後、今の職場の仕事に対して少しモチベーションが下がってしまいましたが…)
バカでも稼げる「米国株」高配当投資
人気ブロガーのバフェット太郎さんの米国株投資のノウハウが書かれた本です。実はこの本によって僕の米国株投資を一気に決意させてくれたものでした。しかも米国株というとハイテク株、(GAFA、エヌビディア、テスラモーターズ等)のキャピタルゲインを重視すると思いますが、バフェット太郎さんの投資スタイルはディフェンシブ銘柄で高配当な株を長期間保有するというもの。
僕は生活必需品である、PG医療品関係のJNJやABBVたばこ銘柄のMO,PMなどの株を購入しました。ただ、こんな優良銘柄であっても今年の暴落は半端なく、現在全部含み損を抱えた状態ですが、インカムゲイン投資家として長期保持して10年後には大きく資産を増やせるよう愚直に配当金は再投資していきたいと思います。
他にもさまざまな本が出た年でありましたが、この簡単な書評を見て多くの人が本を読んでもらえたら幸いです。サラリーマンでも細切れの時間をうまく使えば、年間100冊程度は読破できると思います。