【書評】サブスクリプション
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
- 作者: ティエン・ツォ,ゲイブ・ワイザート,桑野順一郎,御立英史
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現在のビジネスモデルはサブスクリプションかプラットフオームビジネスが流行となっている中で、サブスクリップションビジネスのことを深く知りたくてこの本を読みました。今後のビジネスモデルになるようなことがたくさん書かれていました。
サービスを提供するツール
サブスクリプションサービスとは物は所有することから利用することへと変化しているなかで、いかにサービスを利用してもらえるかをテーマに語られていて、たとえば車はまだ所有するものとして根強く残っていますが、都内を中心に車は所有するものではなく、利用するものという認識に変わってきています。
レンタカーとはまた違った、シェアーする感覚が強いこのサービスはさまざまな車に乗ることができるため、使用用途によって変えることができます。
車を例に出しましたが、こういった所有から利用のビジネスは他にもさまざまなことに応用されていて、最近では働き方のシェアも盛んになってきていると思います。(ワーキングシェア)
サブスクリプションの利点
この本のサブタイトルにも書いてあるように、「顧客の成功」が収益を生む、と書かれていてユーザーからするととても低価格でこのサービスを受けられる点が顧客の成功だと思います。所有することと比較したら利用する、というのは信じられないくらい家計のコスト削減ができてお金を他のことに使うことができる点がいいですね。
ただし、このビジネスを始めるにはある程度、資本がないと全国にサービスを提供することができないため、他の人が持っているものをシェアできるようにするたのシステムを構築していった方がよいでしょう。
この本は何が言いたいのか
本の著者はアメリカ企業のCEOをされている方でサブスクリプションビジネスを手掛けている方なので、営業方法やマーケテイング方法などはとても参考になりました。
本当の目的は対メーカー向けにサービスをいかに提供できるかだと思います。
物を作る企業のその物をユーザーへ広めるための企業であり、そのためにはユーザーがどのようなサービスを望んでいるのかのマーケティングを把握し、それにあったサービスを提供することがサブスクリプションビジネスにおいて最も価値のあることだということでした。
その意見に僕も同感で、必要なサービスを利用することができてユーザーは便利なサービスだと思えるし、今後も続けて利用していたいと思うわけでマーケティング力がもっとも重要なのではないかと思いました。
ブログ(情報発信)も同じ
マーケティングから派生して、ブログについても同じことが言えるんじゃないかと思っています。
例えば「今日はxxへ行ってきました」みたいな、日記を書いたところで誰がそんなブログに興味があるのでしょう。それよりかユーザーが知りたいこと、興味があること、ネタ探しの方がニーズがあるように思うわけです。
情報発信する側もそのことを念頭に置いて記事を書かないと、書いただけでアクセス数が伸びないということが多々あるように思います。
今回はそんなことを思いながら本を読まさせてもらいました。