いまさら聞けない、繰り上げ返済について
アラフォー世代では住宅ローンを組んでいる家庭がほとんどかと思います。
30代で新築ホームを購入して毎月のローン返済が発生するようになり、ローンを返済しながらも貯蓄を頑張ってきた家庭は貯蓄額が200万~500万程度貯まってくると、繰上げ返済を考えるようになると思います。
しかし、今の時代では繰上げ返済は僕はオススメしません。今回はそのことを書いていきたいと思います。
1、マイナス金利政策で金利が今後も上がることはないから
日本の銀行が儲かっていない理由は日銀がマイナス金利政策を行っているためです。今後においても住宅ローン金利は下がったままで推移するでしょう。
今後も金利が上がる確率が少ない中で繰上げ返済する理由が分かりません。それよりも例えば100万円繰上返済をしてローン残高が2500万から2400万に減ったとしましょう。
それでローン残高が減ったから生活が少しでも楽になった、と感じますか。僕は感じないと思います。
100万円を繰上げ返済せずに手元に残したり、金融商品にして運用したりした方が普段の生活で精神が安定すると思いますので、僕は繰上げ返済しない方がいいと思います。
2、繰上げ返済手数料を抑えられるから
住宅ローンの繰上げ返済って本来ならばタダでできると思われがちですが、どの銀行でも繰上返済手数料がかかります。都市銀行の場合だとだいたい1回の繰上げ返済で10万程度取られてしまいますので、この手数料を払うくらいならば繰上げ返済しない方がいいと思います。
3、資産(株式、ETF)を購入する機会が損なわれるから
アラフォーになりましたら貯蓄したお金で資産を買うようにしましょう。
資産というものは持っているだけでお金が入ってくるもの、という定義があります。
だから勘違いしてほしくないのは、よく住宅は資産だというふうに言われていますが、僕はお金が入ってくるものではないので負債だと思っています。
一番身近な資産といえば会社の株だと思います。
株がなぜすばらしいかと言うと配当金を株主に還元し、優良会社だと今後も成長し続けて株の価値が上がる(株価が上がる)ので働かなくても持っているだけで資産を増やすことができるからです。
株は暴落もちょくちょく起きてなんだか知らないけど、資産が減るから怖いと考えている人は株価指数に連動して動くETFに投資することができます。
ETFはExchange Traded Fundの意味で上場投資信託になります。投資信託という金融商品ですがファンドよりも信託手数料が安く、配当金も出るため初心者にはとてもオススメだと思います。
最後に
繰上げ返済するのだったら投資をした方がいいという話をしましたが、変動金利0.8%で住宅ローンを組んでいたとしたら、同じお金で0.8%以上の金利商品を資産として持てばよいと思います。
日本には投資環境の整備が近年整ってきています。NISA、ジュニアNISA、積立NISAなどです。将来の年金が足りなくて国に対してデモを行っている団体がいて話題になっていましたが、そんなことをしているのならば国の制度や仕組みをもっと学んでいって将来の生活に備えた方がいいと思います。デモをしても何の資産など築けないと思います。