7Payが犯罪を引き起こしてしまった
狙われた金融システム
7月1日から使用開始した7Payで早々に犯罪集団に資金が盗まれる事件が発生し、4日後にはシステム休止となってしまいました。
問題となったのはアカウント登録するときに自分のメールアドレスに確認メールを送らないで登録させる2段階認証システムがなかったことと言われていますが、7Pay限らず親会社のセブン&アイホールディングスの中にシステムセキュリティーのプロがいなかったことが根本的な問題だったのではないかと思います。
7pay不正利用会見 セブンイレブン社長「2段階認証???」
社長は謝罪会見で二段階認証のシステムを理解していないです。
経営陣がこんな何も分かっていない状況でよくこのサービスを始められたのかとても疑問です。サービスが再開するまでたぶんそれなりの時間を要するものと思われます。
なぜ未完成なシステムなのにサービスを開始しちゃったのだろう
ローソン、ファミマ、ミニストップ、ポプラ、セイコーマートなど他社のコンビニチェーンがQRコード決済を導入して、その使い勝手の良さと割引還元率の良さから徐々に売上がセブンーイレブンから他社へ流れていったのだと思います。
それにセブンと言えば最近では加盟店オーナーの労働環境がすこぶる悪い、という報道がされていたため社会的にかなり窮地に立たされていたのだと思います。
他社のサービスによって売上が激減し、加盟店オーナーの通報により社会的制裁を受けている中で、7月から何とか7Payサービスを開始させることによって、セブンのブランドイメージの復活を図りたかったが、システムに詳しくない人が経営者をしているものだから、致命的な欠陥があるにも関わらずサービスをリリースをしてしまったのかと思います。
犯罪を犯した中国人も確かに悪いですが、そんな中途半端な状態でサービスを開始させたセブンも同じくらい悪いと思います。
今まではセブンは他社がしてこなかったサービスをどこよりも最初にやっていたイメージがありましたが、鈴木会長が退いた今のセブンに新たなサービスをしようという気概を持った人間などおらず、他社のサービスと同じことをして見事なまでにしょぼいミスをして、ますます窮地に追い込まれる、この会社が衰退していくのも時間の問題のような気がします。